屋号はまだない

木工家のたまごが感じる、日々のあれこれ。

力んでた、不器用な、あの頃

ふと高校時代の友人と言葉を交わす機会があって、あの頃を思い出していた。

 

小~高校の私の思い出なんて、あんまり良いものはなくて、恥ずかしく、未熟さが情けなく、消してしまいたい過去だらけだ。

とにかくモヤモヤして、気に入らないことや馴染めないことが多くて、どうしたら良いのか分からないまま、間違ってしまったことだらけ。

力んで生きてた、不器用の塊だったな、と。

あの頃の私しか知らない友人は、私のことを一体どんな風に思って見ているんだろう、って、柄にもなく、周りの目を気にした。

 

ちゃんと出会うことはなかった、友人ばかりだった。

部活にばかり打ち込んでいたのもあると思うけれど、友達と遊びに行くとか、放課後寄り道するとか、そんなん、たぶん両手で数えられるくらい。不器用だったから、なんか一つのことしか頑張れなかったんだろうなぁ、たぶん。3年間同じ高校だったからって、私はたぶん、誰のこともちゃんと知らない。

生きてなかったな。修行期間みたいなもんだった。私にとって青春時代なんて、そんな美しいもんじゃない。けれどその先に、ワクワクして、心を揺さぶられる沢山の景色と、人と、物に出会えて、やっと、自分の人生生きてるって感じがする。

 

今ならちゃんと会えるのかな、話せるのかな、そんなことを思ったり。

随分と地元からは離れてしまったから、機会は無いかもしれないけれど、もう一度会える友人がいれば、きっとその人とは本当の友人になれるような、そんな気がしている。